フラッグ製作での塗装、塗料比較
応援フラッグやゲーフラ製作での、塗料の特徴と比較、塗装の注意、選び方です。筆者の経験を元に、向き不向きも示しています。
よく使われる水性ペンキとアクリル絵の具の画像も載せています。
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各塗料等の比較
各素材の特徴と、[ 向き ] ○ ~ △ ~ × [ 不向き ] を表します。ポリエステル系の生地を想定しています。
種類 | にじみ | むら | 定着 | 他の特徴、備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
布専用塗料 | 少 | 少 | 最良 | 最高品質。価格は高め。 | ○ | ○ |
アクリル絵具 | 少 | 少 | 良 | 質・量・価格のバランスがいい。 | ○ | ○ |
水性ペンキ | 少 | 中 | 中 | 価格の割りに量が多い。 | ○ | ○ |
ポスターカラー | 多 | 低 | にじむ。 | × | × | |
マジック | 極多 | 多 | 低 | 臨時に。 | △ | △ |
墨 | 極多 | 極多 | 低 | 雨天時にじんで垂れるので晴天時に。 | × | × |
ガムテープ | 無 | 無 | 低 | 色数は少ない。臨時には便利。 | × | ○ |
定着とは生地へのノリのことです。
主な塗料の特徴
生地は薄地のポリエステル系、筆は平筆を用いています。実際を想定して生地に故意にシワをつけています。
水性ペンキ
水性とありますが、塗装が乾けば雨でにじんだり垂れてくることはありません。私も雨の中で何度も使用していますが全く問題ないです。
何度も使用しているとシワ目が少しポロポロこぼれてきますが、近くで見てわかる程度で視覚的には問題ない程度です。塗装後ドライヤーをかけるといいという情報があったのですが、さほど変わりませんでした。生地によるのかもしれません。
価格の割りに量が多く、面積でお得です。
アクリル絵の具
布専用塗料
面積当たりの価格はしますが、むら・ゴワゴワ感・ポロポロを最小限にするならDYLON カラーファンなどの布専用絵の具がいいです。
布への定着は最高で、ポリエステルにも可能です。
塗装の注意
素材
塗料が目的の布生地に使用できるか確認します。木綿はにじみやすく、ポリエステルは上記の通りです。
地の色との組み合わせ
絵の具の組み合わせのように生地の色に影響します。例えば、黄色の生地に青を塗ると緑がかります。
事前に布の小切れで試してみるといいです。
地の濃さとの組み合わせ
濃い(暗い)色の生地に、薄い(明るい)色を塗る場合、効果が出ない場合があります。
例えば、黄色の生地に紺を塗れても、紺色の生地に黄色を塗るとほとんど見えない場合があります。
基本的には白など薄い色の生地に塗ります。
2度塗り
むらは目立たなくなりますがゴワゴワ感が増します。特にフラッグは「はためき」や「なびき」に影響し、見た目や振る感触が違ってきます。
片面に2度塗りするより両面に1度づつ塗る方がいいです。
塗料の選び方
- 広範囲を安価に → 水性ペンキ。
- 狭い範囲で、むら・ゴワゴワ感・ポロポロを最小限に → 布専用塗料。
- 上記2つの中間 → アクリル絵の具。
また、用途や使用頻度によっても変わってくるでしょう。
- フラッグかゲーフラか
- フラッグの方がシワになりやすいので定着度が求められます。
- 永く使うか1度きりか
- 永く使う場合は定着度が求められます。
- サイズ
- 布のサイズによっては面積当たりの価格も響いてきます。
- 片面か両面か
- 両面に塗る場合はむらが見た目抑えられます。
実際は水性ペンキやアクリル絵の具がよく使われているようです。いろいろ試すのも自作の楽しみの1つかと思います。
このページは部分的塗装についてですが、布生地の全体染めは
方がお奨めです。広告
初版 2012-11-20 / 最終