FIFAが誹謗中傷に取り組み再確認
2023/6/18にFIFAとFIFPROは、オンラインでの誹謗中傷に取り組むことへのコミットメントを再確認しました。
FIFAの公式サイトに2022W杯カタール大会中の誹謗中傷のデータが公表され、それらについてです。
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FIFAの概要
以下、このページでは下記FIFAの公式サイトの図を元に書いていきます。著作権上、各図はリンクとしています。
FIFA and FIFPRO reaffirm commitment to tackling online abuse [→ FIFA]
要旨にはこうあります。
- イングランド対フランスの準々決勝が最大でした。
- 19,600件以上が検出されて報告され、約290,000件のコメントが自動的に非表示になりました。
- 74%はヨーロッパと南米から来ました。
各データ
アカウント別
図1 Active accounts by platform
- インスタグラム 43%
- ツイッター 26%
- フェイスブック 24%
- ティックトック 6%
種類別
図2 What types of abuse were detected ?
- 一般的虐待(ぎゃくたい)26.24%
- 性的虐待 17.09%
- 男女差別 13.47%
- 同性愛嫌悪 12.16%
- 人種差別 10.70%
- 家族 6.56%
時系列
大会中における試合ごとの数。試合前後も少しあると思われます。開幕とグループステージ途中からの12/1からが交互になっているので注意。
日本はドイツ戦が目立つがその後特にありません。勝って当たり前のドイツが日本ごときに、という風潮があったのかもしれません。
Semi Final 1 はアルゼンチン 3-0 クロアチア。
Semi Final 2 はフランス 2-0 モロッコ。
チーム別
図4 Whitch teams were most targeted with abuse
どのチームが誹謗中傷されたかです。
- フランス
- ブラジル
- イングランド
- メキシコ
- アルゼンチン
- ウルグアイ
- ポルトガル
- アメリカ
- モロッコ
- ドイツ
大陸別
図6 Where was abuse detected as coming from ?
どこから検出されたか。つまり発信元です。
- ヨーロッパ 38%
- 南米 36%
- アジア 10%
- 北中米 8%
- アフリカ 8%
これは熱の入りようから想定できますが、2大大陸と他でここまで差があるとは。
理由、そしてわたしたちも
上記図3の時系列や図4のチーム別で見受けられますが、メキシコやモロッコは下に見られがち、フランスの他民族国家、ブラジルの移民や混血による理由が想定されます。
つい先日ブラジルの選手がスペインで人種差別行為があり、ブラジル代表が異例の黒いユニを着用したばかり。
ブラジル代表サッカー選手 スペインで人種差別被害 国際問題に [→ NHK]
ブラジル代表が史上初めて黒いシャツでプレー 反人種差別キャンペーンの親善試合で [→ スポニチ]
この件に限らず以前からスペイン(特にレアル・マドリードで)での人種差別は目に余るものがあります。イニエスタを見る限り全員ではないと信じたいですが。
SNSや匿名掲示板でつい加熱してしまうこともあるかもしれません。他人事と捉えず、一線を超えないように。…と自分にも言い聞かせ。
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初版