学校生活での清掃はサッカーそのまま
学校生活での清掃はサッカーで起きていることそのままであると言えるでしょう。
何を求められているか、当時の私の状況を思い出して振り返ってみます。
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思い出して、更に思い出す
小中学生の頃、清掃時間になぜかテンションが上がって大はしゃぎして先生に怒られたことがあります。それも何度も。元気というより子供だったのです。
当時からかけ離れるくらい歳を重ねてからようやく気が付きました。学校生活での清掃はサッカーで起きていることそのままであることを。
そのとき何を求められていたのでしょうか。学校や班にもよるでしょうが、当時の私の状況を思い出して振り返ってみます。
求められること
分担と範囲
例えば教室清掃で、分担は特に指示なく各自選択していました。毎回行っていると誰が何をどこまで行うか自然に決まってきました。
それに不満な子はいないか、不得意な仕事に無理はないか、公平さが求められます。近くを担当している子に「どこまでやった?」と聞くことなく、自分の仕事をしつつ周りの観察力も求められます。
流れ
窓ふきで、高い位置は背の高い男子、低い位置はそうでない子が分担したとします。片方が左から、片方が右から行うと途中で交差します。動きに自然な流れが求められます。
協調性
机運びなど全員で一斉に行う仕事は協調性が求められます。自分の仕事を一時中断するなどの対応力が必要です。
観察力
ある子はときに遅くなったりすることもあるでしょう。それに即座に気が付き、助けられると理想です。
注意力
破損などいつもと違う問題点を気づければいいです。それが重要な問題か否かの判断、重要であればとぼけることなく先生への報告が必要です。
破損は「最初からなっていた」ことを周囲の人に見てもらうといいでしょう。
集中力
黙々淡々とこなせるか、時間内に継続性を維持できるかが求められます。
時間配分
汚れ落としを1箇所に集中しすぎて他がおろそかになっては問題です。経験を踏まえ、限られた時間内でどこまでできるかの挑戦となります。
また、どこまでなら満足や妥協できるか自分との対話も必要です。
労力配分
窓ふきと床ふきで毎回どちらかが遅れるならば、人数の割り当てを変えることも考えるべきです。
作業効率、時間効率
作業順序にムダがないか、他人と二度手間がないか。更にいい方法を見つけて提案できるといいです。
これは朝の通学通勤前の自分のルーティーンや社会に出て仕事の進め方など極めて有効になります。
問題の対処
問題が起きたときに分担や仕事内容の変更など、対処力もあるといいです。誰かが休んだ場合、その子がいつもやっていた仕事を省略するのか、誰かが補うのか、その場合周りはどうするか。
リーダーシップ
全体を見回すことができ、必要時は高圧的ではなく指示できる存在がいるといいです。
用具の扱い
長持ちするよう扱っているか、片付ける際次の人が使いやすいようにしまっているか。思いやりにつながります。
まとめると
各ポジションと隣の関係、スイッチプレー、数的有利、他選手のコンディション状態、退場で抜けた場合の対処、などなど、結びつくことは多いと思います。
当時に戻って自分を見たらおそらくダメだしだらけな気がします。「そこは○○君がやったよ」「○○ちゃんが机重そうに持ってるぞ、なぜ気が付かない」…。
ただ、雑巾(当時モップはありませんでした)での床ふきは黙々テキパキしていた気がします。なぜか。
「後悔先に立たず」というより、どちらかというと「時は金なり」ということです。上記「求められること」は、その時「何を学べるか、養えるか」でもあります。
決められたことだから、言われたから、とただ行うより積極的に考えながら行った方が自分にプラスですし、その時間を有意義に使っていると言えるでしょう。
お寺の修行で掃除を重視している理由がほんの少し垣間見えた気がします。
上記をあまり強く意識しすぎても疲れるので、ほどよく意識するだけでもいいと思います。その中で花が日に日に咲いていく様や鳴く鳥が変わったことに気付くなど、楽しみを見いだせればいいですね。
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初版 2024-06-01 / 最終