競技規則 2021/22の改正点と適用開始日
サッカー競技規則(ルール) 2021/22 の改正点と適用開始日です。
今回の改正では、公式球、VAR関係、ゴールキーパーのトリックなどがありますが、最も身近で最も目玉と言っていい、第12条 ハンドの反則についてです。
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主な改正点と解説
先ず下記が改正された本文です。
競技者の手や腕にボールが触れることのすべてが、反則にはならない。
競技者が次のことを行った場合、反則となる:
- 例えば手や腕をボールの方向に動かし、手や腕で意図的にボールに触れる。
- 手や腕で体を不自然に大きくして、手や腕でボールに触れる。手や腕の位置が、その状況における競技者の体の動きによるものではなく、また、競技者の体の動きから正当ではないと判断された場合、競技者は不自然に体を大きくしたとみなされる。競技者の手や腕がそのような位置にあったならば、手や腕にボールが当たりハンドの反則で罰せられるリスクがある。
- 相手チームのゴールに:
- 偶発的であっても、ゴールキーパーを含め、自分の手や腕から直接
- 偶発的であっても、ボールが自分の手や腕に触れた直後に
得点する
偶発的にボールが手や腕に触れた場合に、必ずしも反則になる訳ではないことがあらためて確認されました。
これを2つの視点から見ていきます。
1.手や腕の位置が体を大きくしているとみなされる場合
従来、「手や腕が肩の位置以上の高さにある」場合はハンドの反則とみなされたが、改正後はその判断は廃止され、競技者のプレーと関連して手や腕の位置が妥当なのかどうかを判断します。
例えば下記は自然とみなされます。共にプレーの動きとして妥当であることが前提です。
- ハイボールの競り合いでジャンプする際に勢いやバランスを保つために手や腕を必要範囲で上げる。
- ボールが想定外に来て避けられなかった。
2.攻撃側競技者の手や腕にボールが当たった場合
偶発的にボールが手や腕に当たり得点の機会が作りだされただけであったり(当たった直後に得点するのではなく)、偶発的に味方競技者の手や腕に当たって来たボールを得点することは、反則としないことになりました。
いずれも偶発的な場合であって、意図的に手や腕でボールを扱ったり、意図的に体を広げたりした場合は従来通り反則となります。
適用時期
2021/22の主なリーグでの適用開始日は以下の通りです。
- J1:6/19 第18節
- J2:6/19 第19節
- J3:6/19 第12節
- YBCルヴァン杯:9/1 プライムステージ
- JFL:6/19 第13節
- WE:9/中旬 開幕
- なでしこ1部:6/19 第12節
- なでしこ2部:6/20 第9節
- 天皇杯:7/7 第3回戦
考察とまとめ
どの場合はどうというより、プレーとして妥当か否かが重要視されたように感じます。審判員もその点に絞って判定判断とできるのでやりやすくなる気がします。
また、妥当な動きであったのに反則となる場合が減り、より中断せず得点機会が増えそうです。
日本サッカー協会(JFA)による変更概要です。2021/22年競技規則変更
また日本サッカー協会(JFA)のサイトで解説動画があります。2021/22サッカー競技規則改正 解説映像
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初版