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競技規則 2020/21の改正点と適用開始日

競技規則 2020/21

サッカー競技規則(ルール) 2020/21 の改正点と適用開始日です。PK方式でゴールキーパーは2度目から警告、腕の上限を明確にしたりされています。

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主な改正点と解説

ピンクにの枠が本文、字下げされた文が解説です。

第1条 競技のフィールド-10.ゴール

ゴールポストとクロスバーは、…。その形は正方形、長方形、円形、または、楕円形、またはこれらの組み合わせのいずれかでなければならず、危険なものであってはならない。

ゴールポストとクロスバーは、4つの基本的な形状(正方形、長方形、円形、楕円形)の組み合わせでも良い。

第10条 試合結果の決定-3.ペナルティーマークからのキック

試合中に退場を命じられた競技者のキックへの参加は認められないが、試合中に示された注意や警告はキックに繰り越されない

90分や延長戦で受けた警告や注意は、ペナルティーマークからのキック(PK方式)に繰り越されない。

ゴールキーパーが反則を犯し、その結果キックを再び行うことになった場合、1度目の反則であったなら、ゴールキーパーは警告されなければならない、注意され、その後も反則を犯したならば、警告される

ゴールキーパーは多くの場合、ボールがけられるタイミングの予測に失敗して飛び出した結果、反則を犯していることから、最初の反則には注意とする。しかし、再び行ったキックやそれ以降のキックでの反則には警告されなければならない。

ゴールキーパーとキッカーの両方が同時に反則を犯した場合、キックは失敗として記録され、キッカーは警告される。

ゴールキーパーとキッカーがまったく同時に反則を犯した場合、ゴールキーパーは「不正な」フェイントによって飛び出しをしてしまったことになるので、キッカーが罰せられなければならない

第11条 オフサイド-2.オフサイドの反則

オフサイドポジションにいる競技者は、相手競技者が意図的にプレーしたボールを受けたとき、意図的なハンドの反則を犯した場合も含め、(相手競技者が意図的にセーブした場合を除いて)、利益を得ているとはみなされない。ただし、意図的なセーブからのボールを除く

守備側競技者による意図的なハンドの反則は、オフサイドの判定において「意図的なプレー」として考える。

第12条 ファウルと不正行為-1.直接フリーキック-ボールを手または腕で扱う

ハンドの反則で、腕の上限は脇の下の奥の位置

ハンドの反則を判定するにあたり、腕の上限は脇の下の最も奥の位置までのところとする。

競技者が次のことを行った場合、反則となる。偶発的であっても、ボールが自分や味方競技者の手や腕に触れた直後にボールを保持して、またはコントロールして、次のことを行う。

  • 相手競技者のゴールに得点する。
  • 得点の機会を作り出す。

ボールが偶発的に攻撃側競技者の手や腕に触れた後、ボールが他の攻撃側競技者にわたり、直後に攻撃側チームが得点をした場合は、ハンドの反則となる。

ボールが偶発的に攻撃側競技者の手や腕に触れ、得点や得点の機会を得る前に、(パスやドリブルで)ボールがある程度の距離を移動した場合、またはいくつかのパスが交換された場合は、反則とならない。

ゴールキーパーは、自分のペナルティーエリア外でボールを手または腕で扱うことについて、…しかしながら、プレーが再開された後、他の競技者が触れる前にゴールキーパーが再びボールに触れる反則の場合(手や腕による、よらないにかかわらず)、相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止した、または相手の得点や決定的な得点の機会を阻止したのであれば、懲戒の罰則となる。

ゴールキーパーは、手や腕であっても、(ゴールキックやフリーキックなどで)プレーの再開後に「不正に」ボールを2度触りした場合、警告されたり、退場を命じられることがある。

第12条 ファウルと不正行為-3.懲戒処置-カードを示すためにプレーの再開を遅らせる

…、反則が相手チームの決定的な得点の機会を阻止したものであった場合、競技者は警告されることになり、相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止したものであった場合、競技者は警告されない。

DOGSO(決定的な得点の機会の阻止)の反則があった後に主審が「すばやい」フリーキックを認めた場合、次にボールがアウトオブプレーになった後、退場は命じられず警告となる。この考えとの一貫性を保つため、大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止した反則があった後に主審が「すばやい」フリーキックを認めたならば警告とすべきではない。

第12条 ファウルと不正行為-3.懲戒処置-アドバンテージ

警告や退場となるべき反則に対して、主審がアドバンテージを適用したとき、この警告や退場処置は、次にボールがアウトオブプレーになったときに行われなければならない。しかしながら、反則が相手チームの決定的得点の機会を阻止するものであった場合を除き競技者は反スポーツ的行為で警告され、反則が大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止したものであった場合は警告されない。

主審がDOGSO(決定的な得点の機会の阻止)の反則にアドバンテージを適用した場合、退場から警告 となることから、これと整合性を取るため、大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止した反則にアドバンテージを適用した場合、警告とすべきではない

第12条 ファウルと不正行為-3.懲戒処置-警告となる反則

競技者は、次の場合警告される:…ドロップボール、コーナーキック、フリーキック、またはスローインでプレーが再開されるときに規定の距離を守らない

ドロップボールが行われるとき、規定の4mを離れない競技者は 警告されなければならない。

第14条 ペナルティーキック-2. 反則と罰則

ボールがインプレーになる前に、次のいずれかが起きた場合:ゴールキーパーが反則を犯し:

  • ボールがゴールに入らなかった、またはクロスバーやゴールポストから跳ね返った場合、ゴールキーパーの反則が明らかにキッカーに影響を与えたときのみ、キックが再び行われる。
  • ボールがゴールに入った場合、得点が認められる。
  • ボールがゴールキーパーによりゴールに入るのを阻止された場合、キックは再び行われる。
  • ゴールキーパーが反則を犯した結果キックが再び行われた場合、その試合において最初の反則については注意が与えられ、それ以降の反則には警告が与えられる

ゴールキーパーの反則(飛び出し)は、けったボールがゴールを外れたり、(ゴールキーパーがボールに触れることなく)ゴールから跳ね返ったならば、明らかにキッカーに影響を及ぼしていない限り、これに対して罰則を与えない。

ゴールキーパーの最初の反則(飛び出し)には注意を与えられ、以降の反則には警告される。

ゴールキーパーとキッカーが全く同時に反則を犯した場合、キッカーが罰せられる。

VARの手順

(既に示されていなければ)「TVシグナル」を示し、

VARオンリーレビューには、「TVシグナル」を1度だけ示せばよい。

適用時期

2020/21は、新型コロナウィルスで中断再開や延期後から適用されます。

  • J1:7/4 第2節から
  • J2:6/27 第2節から
  • J3:6/27 第1節から
  • YBCルヴァン杯:8/5 グループステージ第2節から
  • なでしこ1部:7/18 第1節から
  • なでしこ2部:7/18 第1節から

日本サッカー協会(JFA)のサイトで解説動画があります。2020/21 サッカー競技規則の改正について

ルールクイズ競技規則クイズ、では既に2019/20の改正版に変更してあります。下記当サイト関連記事を参照願います。

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初版