フラッシュラグ効果とサッカーの関係
錯覚の1つであるフラッシュラグ効果の意味や原因、動画で実際に体験できます。またサッカーで、ボールがラインを割ったか否か、オフサイド判定との関係です。
動画は速度や間隔など設定が可能です。
広告
動画で体験
[スタート]を押すと上の□が移動し、その中間に差し掛かると同時に下の□が現れます。
下の□が現れる瞬間に注目してみてください。(スマートフォンの場合は横向きがお奨めです。)
下の□が現れるのは上の□と縦一直線です…が、
上が通りすぎてから下が現れているように感じませんか?
目に入って脳で認識されるまでに0.1~0.2秒の遅れがあるそうで、運動する点が運動方向に進んだ位置に知覚される現象をフラッシュラグ(flash-lag)効果といいます。
実は私もこの現象は以前から知っていましたが名称は最近知りました。
サッカーとの関係
ラインを割ったか否か
この現象をなぜ知っていたかというと、ラインからボールが出たか否かの判定で、ラインを割っていないのに割ったとミス判定するケースがほとんどだからです。
単に出た出ないなら大雑把に言えば五分五分に近いはずですが、そうではありません。ボールが進む方向に実際以上進んでいると認識してしまうのです。
有名な例の1つが、2002年ワールドカップ日韓大会でのスペイン対韓国でしょう。
スペインがネットを揺らしましたが直前のクロスがラインを割ったとの判定。もちろん得点は認められず。
ボールが完全にラインから出るまで、つまりボールがラインに少しでもかかっていたらインプレーです。
『真実の目』さんの記事が詳しく書かれています。
副審は背中越しで見づらい点差し引いてもフラッシュラグの影響があると思われます。
2018ロシア大会のベルギー対日本の後半22分にも、相手のトラップがゴールライン際で割っていないのに日本のコーナーキックと判定される場面がありました。
オフサイド判定
オフサイドラインから抜ける(ボールを受ける)選手が、オンサイドなのにオフサイドと判定されることにもフラッシュラグ効果が関係しているのではないかと言われています。
抜ける選手(B)がゴール方向に進んで感じてしまうからです。
対策
と言っても錯覚(さっかく)は今のところどうしようもありません。わかって見てもそう見えてしまうからです。
レフリー、特に副審の方は各自このようなことがあると思い留めるしかないでしょう。
フラッシュラグ効果自体も上記オフサイドの関係も、まだ研究中の段階です。
オフサイドやラインなどは下記当サイト関連記事をご覧願います。
広告
初版