競技規則 第14条 ペナルティーキック
サッカー競技規則 2019/20 のうち、第14条 ペナルティーキック の部分です。
黄色のアンダーラインは前回2018/19からの改正、灰色のアンダーラインは編集(記載)の変更です。削除の記載はしていません。
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第14条本文
競技者がペナルティーエリアの中で、または、第12条および第13条に規定されるプレーの一環としてフィールド外に出て、直接フリーキックとなる反則を犯したときは、ペナルティーキックが与えられる。
ペナルティーキックから直接得点することができる。
1. 進め方
ボールは、ペナルティーマーク上で静止していなければならず、ゴールポスト、クロスバー、およびゴールネットは、動いていてはならない。
ペナルティーキックを行う競技者は、明らかに特定されなければならない。
ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたゴールネットに触れていてはならない。
キッカーとゴールキーパー以外の競技者は、次のように位置しなければならない:
- ペナルティーマークから少なくとも9.15m(10ヤード)以上離れる。
- ペナルティーマークの後方
- フィールドの中
- ペナルティーエリアの外
競技者が競技規則どおりの位置についたことを確認したのち、主審は、ペナルティーキックを行うための合図をする。
ペナルティーキックを行う競技者は、ボールを前方にけらなければならない。ボールが前方に動くのであれば、バックヒールも認められる。
ボールがけられるとき、守備側チームのゴールキーパーは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない。
ボールは、けられて明らかに動いたときインプレーとなる。
他の競技者がボールに触れるまで、キッカーは再びボールをプレーしてはならない。
ペナルティーキックは、ボールの動きが止まったとき、アウトオブプレーになったとき、または、反則があって主審がプレーを停止したときに完了する。
試合および延長戦の前半、後半の終了時にペナルティーキックを行うために、時間は追加される。時間が追加される場合、ペナルティーキックを行った後、ボールが動きを止めたとき、アウトオブプレーとなったとき、守備側ゴールキーパー以外の(キッカーを含む)競技者がボールをプレーしたとき、あるいは、キッカーまたはキッカーのチームが反則を犯して主審がプレーを停止したときに、ペナルティーキックは完了する。守備側チームの競技者(ゴールキーパーを含む)が反則を犯し、ペナルティーキックが失敗したあるいはセーブされた場合、ペナルティーキックをやり直す。
2. 反則と罰則
主審がペナルティーキックを行う合図をしたならば、キックは行われなければならないが、キックが行われなかった場合、主審は、再びキックを行う合図をする前に懲戒処置をとることができる。
ボールがインプレーになる前に、次のいずれかが起きた場合:
- キックを行う競技者またはその味方競技者が反則し:
- ボールがゴールに入った場合、キックは再び行われる。
- ボールがゴールに入らなかった場合、主審はプレーを停止し、間接フリーキックで再開する。
ただし、ボールがゴールに入ったかどうかにかかわらず、次の場合、プレーは停止され、間接フリーキックで再開される:
- ペナルティーキックが後方にけられる。
- 特定されたキッカーの味方競技者がキックを行う。主審は、キックを行った競技者を警告する。
- 競技者が一度助走を完了した後、ボールをけるためにフェイントをする(助走中のフェイントは認められる)。主審は、そのキッカーを警告する。
- ゴールキーパーまたは味方競技者が反則し:
- ボールがゴールに入った場合、得点が認められる。
- ボールがゴールに入らなかった場合、キックが再び行われる。ゴールキーパーが反則を犯した場合は警告される。
- 競技者がより重大な反則(例えば不正なフェイント)を犯した場合を除き、両チームの競技者が反則を犯した場合、キックが再び行われる。ただし、ゴールキーパーとキッカーが同時に反則を犯した場合:
- ボールがゴールに入らなかった場合、キックをやり直し、両方の競技者は警告される。
- ボールがゴールに入った場合、得点は認められず、キッカーは警告され、守備側チームの間接フリーキックでプレーを再開する。
ペナルティーキックが行われたのちに:
- 他の競技者がボールに触れる前に、キッカーがボールに再び触れる:
- 間接フリーキック(ハンドの反則の場合、直接フリーキック)が与えられる。
- ボールが前方に進行中、外的要因がボールに触れる:
- キックが再び行われる。ただし、ボールがゴールに入りそうで、その妨害がゴールキーパーまたは守備側競技者がプレーするのを妨げておらず、(ボールとの接触があっても)ボールがゴールに入った場合、攻撃側チームによる妨害でなければ、得点を認める。
- ボールがゴールキーパー、クロスバー、ゴールポストからフィールド内にはね返ったのち、外的要因がボールに触れる:
- 主審は、プレーを停止する。
- プレーは、外的要因がボールに触れた場所で、ドロップボールにより再開される。
3. 要約表
ペナルティーキックの結果 | ||
---|---|---|
ゴール | ノーゴール | |
攻撃側競技者による侵入 | ペナルティーキックを再び行う | 間接フリーキック |
守備側競技者による侵入 | ゴール | ペナルティーキックを再び行う |
ゴールキーパーによる反則 | ゴール | ペナルティーキックを再び行う+ゴールキーパーに警告 |
ボールが後方にけられた | 間接フリーキック | 間接フリーキック |
不正なフェイント | 間接フリーキック+キッカーに警告 | 間接フリーキック+キッカーに警告 |
特定されていないキッカー | 間接フリーキック+特定されていないキッカーに警告 | 間接フリーキック +特定されていないキッカーに警告 |
ゴールキーパーおよびキッカーが同時に反則 | 間接フリーキック+キッカーに警告 | ペナルティーキックを再び行う+キッカーとゴールキーパーに警告 |
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