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競技規則 第5条 主審

サッカー競技規則 2018/19 のうち、第5条 主審 の部分です。

黄色のアンダーラインは前回2017/18からの追加部分です。削除部分の記載はしていません。

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見出しリスト

第5条本文

1. 主審の権限

各試合は、その試合に関して競技規則を施行する一切の権限を持つ主審によってコントロールされる。

2. 主審の決定

決定は、主審が競技規則および「サッカー競技の精神」に従ってその能力の最大を尽くして下し、適切な措置をとるために競技規則の枠組の範囲で与えられた裁量権を有する主審の見解に基づくものである。

プレーに関する事実についての主審の決定は、得点となったかどうか、または試合結果を含め最終である。主審およびその他すべての審判員の決定は、常にリスペクトされなければならない。

プレーを再開した後、主審が前半または後半(延長戦を含む)終了の合図をしてフィールドを離れた後、または、試合を終結させた後は、主審がその直前の決定が正しくないことに気づいても、または、その他の審判員の助言を受けたとしても、決定を変えることができない。

主審が任務の遂行が不能になった場合、プレーは次にボールがアウトオブプレーになるまで他の審判員の監視下で続けることができる。

3. 職権と任務

主審は:

  • 競技規則を施行する。
  • 他の審判員と協力して試合をコントロールする。
  • タイムキーパーを務め、また試合の記録を取り、関係機関に審判報告書を提出する。報告書には、試合前、試合中または試合後の、懲戒処置やその他の出来事に関する情報が含まれる。
  • プレーの再開を管理し合図する。

アドバンテージ

  • 反則があり、反則をしていないチームがアドバンテージによって利益を受けそうなときは、プレーを継続させる。しかし、予期したアドバンテージがそのとき、または、数秒以内に実現しなかった場合、その反則を罰する。

懲戒処置

  • 同時に2つ以上の反則が起きたときは、罰則、負傷のひどさ、戦術的影響の面から、より重いものを罰する。
  • 警告または退場となる反則を犯した競技者に懲戒処置をとる。
  • 主審は、試合前のフィールド点検のためにフィールドに入ったときから試合(ペナルティーマークからのキックを含む)終了後にフィールドを離れるまで、懲戒処置を行使する権限をもつ。試合開始時にフィールドに入る前に競技者が退場となる反則を犯した場合、主審はその競技者を試合に参加させないようにする権限を持つ(第3条6項参照)。主審はその他の不正行為を報告する。
  • ハーフタイムのインターバル、延長戦、ペナルティーマークからのキックが行われている間を含め、試合開始時にフィールドに入ってから試合終了後までイエローカードやレッドカードを示す、また、競技会規定で認められているならば、一時的退場(シンビン)を命じる職権を持つ
  • 責任ある態度で行動しないチーム役員に対して処置をとり、役員をフィールドとその周辺から立ち退かすことができる。退席処分となる反則を犯したチームのメディカルスタッフは、他にそのチームで対応できるメディカルスタッフがおらず、競技者に治療が必要な場合、試合にとどまることができる。
  • 主審が見ていなかった出来事に対しては、他の審判員の助言によって行動する。

負傷

  • 競技者の負傷が軽い場合、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる。
  • 競技者が重傷を負った場合、プレーを停止し、確実にその競技者をフィールドから退出させる。負傷した競技者がフィールド内で治療を受けることはできず、プレーが再開された後に復帰する。ボールがインプレー中はタッチラインからのみ復帰することができるが、ボールがアウトオブプレー中であれば、いずれの境界線からであっても復帰できる。フィールドから退出する要件につき、次の場合のみ例外とする:
    • ゴールキーパーが負傷したとき
    • ゴールキーパーとフィールドプレーヤーが衝突し、対応が必要なとき
    • 同じチームの競技者が衝突し、対応が必要なとき
    • 重篤な負傷が発生したとき
    • 相手競技者が警告される、または、退場を命じられるような身体的反則(例えば、無謀な、または、著しく不正なファウルとなるチャレンジ)の結果として競技者が負傷したが、負傷の程度の判断と治療がすばやく完了できるとき
  • 出血した競技者を確実にフィールドから離れさせる。その競技者は、止血および用具に血が付着していないことを十分に確認された後、主審の合図を受けてからのみ復帰できる。
  • 主審がドクターまたは担架搬送者のフィールドへの入場を認めたときは、競技者は担架に乗って、または、歩いて、フィールドから離れなければならない。競技者が拒んだならば、反スポーツ的行為で警告されなければならない。
  • 主審が負傷した競技者に警告または退場を命じる決定をした後で、その競技者が治療のためフィールドを離れる場合、その競技者がフィールドを離れる前にカードを提示しなければならない。
  • その他の理由でプレーが停止されているのではなく、また競技者の負傷が反則に起因していないのであれば、ドロップボールによりプレーは再開されなければならない。

外部からの妨害

  • あらゆる反則に対して、または、外部からの何らかの妨害があった場合、試合を停止し、一時的に中断し、または、中止する。例えば:
    • 照明が不十分である。
    • 観客から投げられたものが審判員あるいは競技者またはチーム役員に当たった場合、主審は、その出来事の重大さに応じ、試合を続けることもできるし、プレーを停止または一時的に中断、また、試合を中止することもできる。
    • 観客の笛がプレーを妨害した場合、プレーは停止され、ドロップボールにより再開される。
    • 試合中、試合球以外のボール、その他の物、または動物がフィールドに入った場合、 主審は:
      • プレーが妨害された場合に限り、プレーを停止(ドロップボールにより再開)しなければならない。ただし、ボールがゴールに入りそうで、その妨害が、守備側競技者がプレーするのを妨げておらず、(ボールとの接触があっても)ボールがゴールに入った場合、相手競技者のゴールに入ったのでなければ、得点を認める。
      • プレーが妨害されなかった場合、プレーを続けさせ、できるだけ早い機会にそれを排除させなければならない。
  • 認められていない者をを競技のフィールドに入らせない。

4. ビデオアシスタントレフェリー(VAR)

ビデオアシスタントレフェリー(VAR)は、VAR手順および(VARハンドブックに定められている)実施要件を満たす試合や大会に限り、IFABおよびFIFAによる書面の承認を得て、導入することが認められる。

主審は、次に関する「はっきりとした、明白な間違い」または「見逃された重大な事象」の状況に限り、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)から援助を得ることができる。

  • 得点か得点でないか
  • ペナルティーキックかペナルティーキックでないか
  • 退場(2つ目の警告によるものでない)
  • 主審が、反則を行ったチームの別の競技者に対して警告したり退場を命じた

ビデオアシスタントレフェリー(VAR)は、事象のリプレーを用いて援助する。主審は、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)からの情報に基づき、または、直接リプレー映像をレビュー(フィールドでのレビュー)することによってのみ最終判定を下す。

「見逃された重大な事象」を除き、主審(および関連する「フィールドにいる」その他の審判員)は、常に判定を下さなければならない(反則の可能性があったが罰則を与えなかった場合の判断を含む)。判定は、「はっきりとした、明白な間違い」でない限り、変更することができない。

プレーが再開された後のレビュー

プレーが停止後に再開されてしまった場合、主審は、人間違いの場合、あるいは、乱暴な行為、つば吐き、かみつき、または、非常に攻撃的な、侮辱的なまたは下品な発言や身振りといった退場を命じる可能性のある反則に対してのみ、レビューし、適当な懲戒の罰則を与えることができる。

5. 主審の用具

基本的な用具

主審は以下の用具を携行しなければならない:

  • 時計
  • レッドカードとイエローカード
  • ノート(または試合を記録するためのその他の道具)

その他の用具

主審は、以下のものを使用することが認められる:

  • その他の審判員との通信のための用具。例えば、ブザー/ビープフラッグ/ヘッドセットなど
  • 電子的パフォーマンス・トラッキングシステム(EPTS)またはその他のフィットネスモニタリング機器

主審およびその他の審判員は、装身具またはその他の電子機器を着用することができない。

6. シグナル

承認されている主審のシグナルについては下記リストを参照。

  • 間接フリーキック
  • 直接フリーキック
  • アドバンテージ(1)片腕
  • アドバンテージ(2)両腕
  • ペナルティーキック
  • レッドカードとイエローカード
  • コーナーキック
  • ゴールキック
  • チェック
  • レビュー

7. 審判員の責任

主審、または他の審判員は、以下のことに法的な責任を負わない:

  • 競技者、役員または観客のあらゆる負傷
  • すべての財産についてのあらゆる損害
  • 競技規則による決定または試合の開催、競技、管理に必要な一般的な進め方に基づく決定によって起きた、あるいは起きたであろうと思われる、個人、クラブ、会社、協会、またはその他の団体に対するその他の損失

これらの決定には、以下が含まれる:

  • フィールドやその周辺の状態または天候の状態、試合を開催できるかできないか
  • なんらかの理由による試合中止
  • 試合中に使用するフィールドの設備とボールの適合性に関するもの
  • 観客の妨害または観客席でのなんらかの問題により、試合を中止するかしないか
  • 負傷した競技者を治療のためにフィールドから退出させるために、プレーを停止するかしないか
  • 負傷した競技者を治療のためにフィールドから退出させる必要があるかないか
  • 競技者がある種の衣服や用具を着用することを認めるか認めないか
  • 主審の権限が及ぶ場所において、いかなる者(チームまたはスタジアムの役員、警備担当者、カメラマン、その他メディア関係者を含む)のフィールド周辺への立ち入りを許可するかしないか
  • 競技規則またはその試合が行われるFIFA、大陸連盟、各国サッカー協会および競技の規約や規定にある任務に従って下されたその他の決定

このページの第5条以外は下記当サイト関連記事競技規則 目次からご覧いただけます。

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