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競技規則 脳振盪による交代(再出場なし)

既に別雑記で書いた通り競技規則2021/22によってハンドの規則が変わります。日本サッカー協会JFAによってその日本語訳が公開されました。

新型コロナによる最大5人の交代要員など第3条「競技者」の暫定的改正について、引き続き「競技会主催者の判断によって適用することができます」とのことです。

また同じく第3条の「脳振盪(のうしんとう)による交代」(再出場なし)の追加における試行についても引き続きデータを収集、分析、そして検討することになりました。

このページはその脳振盪の件についてのみの記載です。

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脳振盪(のうしんとう)とは

Medical Note というサイトによると「軽度の頭部外傷によって受傷直後に一過性に生じる意識消失や記憶障害のこと」とあります。

また「重症な脳振盪では、数時間に及ぶ意識消失や数か月にわたるめまいや頭痛が生じることがあります。」ともあります。

以下、日本サッカー協会(JFA)による文書を基にしたものです。

目的と概要

目的

  • 脳振盪を受傷した疑いがあった場合、「再び交代で試合に戻ることなしに」試合から退かせることで競技者を保護する
  • 競技者の安全や安心を優先することによって競技者のチームが数的不利益を被らないようする。

概要

  • 競技者が試合中に引き続いて別の脳振盪を受傷することを防ぐ - 同じ試合中に複数の脳振盪を受傷すると、結果的に致命的な結果になる可能性がある (「セカンドインパクト症候群(SIS)」)。
  • 強いメッセージを送る ?「疑わしければ、試合に出さない:If in doubt, sit them out」-これは競技者の安全や安心の確保を最大化させることになる。
  • 他の競技者を補充する。競技者の安全や安心を優先させたとしても数的/戦術的不利益を生じさせない。
  • すばやく診断しなければならないという医療スタッフへのプレッシャーを軽減する。
  • 容易に運用ができ、普段はドクターや資格ある医療関係スタッフがいないようなサッカーピラミッドの下部のレベルを含め、すべてのレベルの試合に対応可能。
  • 大陸連盟および各国協会は承認申請により認められる。

2つの実施手順

実施手順A

  • 1試合において、各チーム最大1人の「脳振盪による交代」を使うことができる。

実施手順B

  • 1試合において、各チーム最大2人の「脳振盪による交代」を使うことができる。
  • 「脳振盪による交代」が使用されたならば、相手チームは、(脳振盪に限らず)どんな理由であっても交代を「追加して」行うことができる。

手順A及びB共通

  • その前に何人の交代が行われているにかかわらず、行うことができる。
  • 最初にフィールド上での3分間の診断を行う。
  • 受傷した競技者は、その後、どのような場合でも試合に出場することができない(ペナルティーマークからのキックを含む)。
  • 「脳震盪による交代」は、「通常の」交代の回数の制限とは別に取り扱われる

以上、詳しくは日本サッカー協会(JFA)によるサイトをご覧願います。

「第3条-暫定的改正の延長」および「第3条-脳振盪による交代(再出場なし)の追加における試行」について[21.01.14]

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