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フリーキックの距離の求め方

試合のテレビ放送で、フリーキックがゴールまで何mという距離表示をご覧になると思います。

そこまで正確ではなくおよそですが、三平方の定理を用いてフリーキックの距離の見当をつける方法です。

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ゴール真正面から45°の場合

45°- 45°の直角三角形

三平方の定理45°

45°- 45°- 90°の直角三角形の辺の長さの比は、1:1:√2です。

赤い(√2)の長さは(1)の、√2 / 1 ≒ 1.41倍です。

よって正面の場合の垂直距離に√2 (1.41)を掛ければフリーキックの距離となります。

実際フィールドでは

フリーキックの距離45°
(クリック/タップすると拡大し、再度行うと戻ります。)

ニアのゴールポスト→ゴールエリアの角→ペナルティエリアの角を結ぶ直線(図の斜め破線)は完全に45°になることがルール上定められています。

これをゴール幅の半分7.32 / 2 = 3.66mずらせばゴール中央へと向かいます(図の赤線)。

真正面の距離は図の通りで、フリーキックの距離(赤線)も先程の直角三角形を用いて求められます。

  • ペナルティアークの高さの場合は、28.5m
  • ペナルティアークとセンターサークルの中間の場合は、44.9m

ペナルティアークの高さの場合

ペナルティアークの頂点
11 + 9.15 = 20.15m。
斜めの距離=フリーキックの距離
20.15 × √2(1.41)≒ 28.5m

ペナルティアークとセンターサークルの中間の場合

タッチラインの長さ
105m。
ゴールラインからハーフウェーラインまで
105 / 2 = 52.5m。
ペナルティアークとセンターサークルの間
52.5 - 11 - 9.15 - 9.15 = 23.2m。
その中間点
23.2 / 2 = 11.6m。
ゴールラインから中間点まで
11 + 9.15 + 11.6 = 31.75m。
斜めの距離=フリーキックの距離
31.75 × √2(1.41)≒ 44.9m

ゴール真正面から30°の場合

30°- 60°の直角三角形

三平方の定理30°

30°- 60°- 90°の直角三角形の辺の長さの比は、√3:1:2です。

赤い(2)の長さは(√3)の、2 / √3 ≒ 1.15倍です。

よって正面の場合の距離に2 / √3 (1.15)を掛ければフリーキックの距離となります。

実際フィールドでは

フリーキックの距離30°
(クリック/タップすると拡大し、再度行うと戻ります。)

ニアのゴールポストと、タッチラインとハーフウェーラインの交点、を結ぶ直線(図の斜め破線)がだいたい30°です。

フリーキックの距離(赤線)は先程の直角三角形を用いて求められます。

  • ペナルティアークの高さの場合は、23.3m
  • ペナルティアークとセンターサークルの中間の場合は、36.7m

ペナルティアークの高さの場合

ペナルティアークの頂点
11 + 9.15 = 20.15m。
斜めの距離=フリーキックの距離
20.15 × 2 / √3 (1.15) ≒ 23.3m

ペナルティアークとセンターサークルの中間の場合

ゴールラインから中間点まで
11 + 9.15 + 11.6 = 31.75m。
斜めの距離=フリーキックの距離
31.75 × 2 √3 (1.15) ≒ 36.7m

3等分した場合

下図はペナルティアークとセンターサークル間を3等分した場合です。その1区間は23.2 / 3 ≒ 7.73mです。

フリーキックの距離 3等分

ペナルティエリアの延長線の場合

斜めの辺は短い辺の2倍なので、このようにも求められます。

フリーキックの距離 PA延長線

ペナルティエリアの半分の幅
7.32 / 2 + 16.5 = 20.16m。
斜めの距離=フリーキックの距離
20.16 × 2 ≒ 40.3m

補足

芝目を用いて求める

真正面の距離を、芝目の数を参考にして、今までの計算方法で求めることもできます。

ただしスタジアムによっての違いや、部分的に幅が異なる場合がありますのでその点を考慮しましょう。

上図のようにゴールラインから等分であればいいのですが、ペナルティアーク部分で半端な幅調整をしている場合は多く見ます。

円弧で求める

フリーキックの距離 円弧

頭の中でのイメージになりますが。

プレーする選手

以上全てゴール中央が基準ですので、蹴る選手からするとこれら計算された値をポストやターゲットの選手などにずらすことになります。

各ラインの名称は下記当サイト関連記事フィールドのラインの名称をご覧願います。

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