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ブレ球・無回転球のぶれる理由と蹴り方

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予備知識

本題の前に2つばかり余談を。

後ろの渦

最近のほとんどのスポーツカーは後ろがハッチバックという段差がないタイプです。空気抵抗を考えた場合、前がなめらかなのは想像できるでしょうが、実は後ろも大きな影響があります。

車の後ろの渦(乱流)

ファミリーカーとスポーツカーの空気の流れ(水色線)です。

ファミリーカーは、居住性や利便性を重視しているのでこう比較するのはナンセンスなのですが、わかりやすくするために例に挙げています。

車が走行すると後ろに渦(乱流)ができます。この渦が前に走行する力の損失になります。スポーツカーではこの流れをよりスムーズにするために後ろもなめらかな形状にしています。

ここで重要な点は後ろの渦が前の車に影響を及ぼすということです。

自転

もう1つ。ジャイロ効果といって物体自らが回転(自転)すると姿勢が安定する、ということがあります。

ライフル弾は銃身内のらせん状の溝によって回転しながら直進させています。弓矢や地球ゴマもこの効果です。

逆に言うと自転しないと不安定になりやすいということです。

ボールがぶれる理由

ボール後ろの渦

回転がかかってない、またはあまりかかってないボールの後ろにも渦ができます。

カルマン渦

ボールスピードなどの条件によっては交互に発生するカルマン渦ができます。

(細い棒を振ったときのビュッという音、風の強いときに電線がヒューヒューと鳴る音はこのカルマン渦が原因です。)

ブレ球、無回転ボールの後ろには影響のある渦ができやすく、また自信が不安定なので揺れることがあるのです。

蹴り方

脚の甲ほぼ中心で押し出すようにボールの芯を蹴ります。

滞空時間にして1秒以上が効果が出やすいと言われています。よってミドルやロングシュートが主です。回転しないボールの威力を落とさずにゴールに到達させるわけですからそれなりのキック力も必要です。

難点は蹴った本人も正確な到達点をコントロールしにくいことです。そのまま入ればベストですが、ゴールキーパーがはじいたところに別の選手が詰めるなどして威力を更に高めます。

最近はブレ球が蹴りやすいスパイクもあります。

(図で空気の流れや渦を水色の線(流線)で表していますがこれはイメージです。)

渦ができる理由は下記の当サイト関連記事をご覧願います。

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初版 2013-01-20 / 最終

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