競技規則 第3条 競技者
サッカー競技規則 2019/20 のうち、第3条 競技者 の部分です。
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第3条本文
1. 競技者の数
試合は、11人以下の競技者からなる2つのチームによって行われる。そのうち1人はゴールキーパーである。いずれかのチームが7人未満の場合、試合は開始も続行もされない。
1人以上の競技者が意図的にフィールドから出たために1チームの競技者が7人未満となる場合、主審はプレーを停止する必要がなく、アドバンテージを適用することができる。ただし、ボールがアウトオブプレーになった後に1チームの競技者が7人未満である場合、試合を再開してはならない。
競技会規定ですべての競技者と交代要員の氏名をキックオフの前に届けなければならないとしている場合で、一方のチームが11人未満の競技者で試合を開始した場合、チームリストに氏名が届けられている競技者と交代要員のみが、到着後に試合に参加することができる。
2. 交代の数
公式競技会
交代の数は、公式競技会のいかなる試合でも最大で5人までとし、その数はFIFA、大陸連盟、または、各国サッカー協会が決定する。ただし、トップディビジョンにおけるクラブのトップチーム、あるいは各国の「A」代表チームが出場する男子および女子の競技会では、交代は最大で3人までとする。
競技会規定には、次について明記しなければならない:
- 3人から最大12人までの範囲で、氏名を届けることができる交代要員の数
- (チームが認められたすべての交代要員を使いきっている、いないにかかわらず)試合が延長戦に入ったとき、さらにもう1人の交代要員が使えるかどうか
その他の試合
国際「A」マッチにおいては、最大12人の交代要員の氏名を届けられ、最大6人までの交代を行うことができる。
その他のすべての試合においては、次の条件を満たせば、より多い人数の交代を行うことができる:
- 関係チームが交代の最大人数について合意し、
- 試合前に主審に通知する。
試合前に、主審に通知されない場合、または、関係チームが合意しなかった場合、各チーム最大6人まで交代することができる。
再交代(交代して退いた競技者の再出場)
再交代は、各国サッカー協会、大陸連盟、またはFIFA の合意の下、ユース、年長者、障がい者およびグラスルーツのサッカーにおいてのみ使用することが認められる。
3. 交代の進め方
交代要員の氏名は、試合開始前に主審に届けられなければならない。それまでに氏名が主審に届けられていない交代要員は試合に参加できない。
競技者が交代要員と交代する場合、次のことを守らなければならない:
- 交代が行われることについて、事前に主審に通知する。
- 交代して退く競技者は、
- 既に競技のフィールド外に出ている場合を除き、主審の承認を得て競技のフィール ドから離れる。競技者は境界線の最も近い地点から出なければならない。ただし競 技者がハーフウェーラインのところから直接すみやかに、また、(例えば、安全や保安または負傷などのため)他の地点から出るようにと、主審が示した場合を除く。
- すみやかにテクニカルエリアまたはロッカールームへ行かなければならない。また、再交代が認められる場合を除き、その試合に再び参加することはできない。
- 交代される競技者が競技のフィールドを離れることを拒んだ場合、競技は続けられる。
交代要員は次の条件において競技のフィールドに入ることができる:
- プレーの停止中
- ハーフウェーラインのところから
- 交代によって退く競技者がフィールドの外に出た後
- 主審の合図を受けてから
交代は、交代要員がフィールドに入ったときに完了し、そのときから退出した競技者は交代して退いた競技者となる。また交代要員は競技者となってプレーの再開に参加できる。
交代して退いた競技者と交代要員は、出場するしないにかかわらず、主審の権限に従い、その管轄下にある。
4. ゴールキーパーの入れ替え
ゴールキーパー以外の競技者は、次の条件でゴールキーパーと入れ替わることができる:
- 入れ替わる前に主審に通知する。
- プレーの停止中に入れ替わる。
5. 反則と罰則
主審に通知することなく、氏名が届けられた競技者に代わって氏名が届けられた交代要員が先発出場した場合:
- 主審は氏名が届けられた交代要員が続けて試合に参加することを認める。
- 氏名が届けられた交代要員に対して懲戒の罰則を与えない。
- 氏名が届けられた競技者は氏名が届けられた交代要員となる。
- 交代の数は減らされない。
- 主審は関係機関にこの事実について報告する。
ハーフタイムのインターバル中や延長戦に入る前に交代が行われる場合、交代の手続きは後半や延長戦のキックオフの前に完了させるものとする。主審に通知することなく、氏名が届けられた交代要員がプレーを続けた場合、懲戒処置は行わず、関係機関にこのことについて報告する。
主審の承認無く、競技者がゴールキーパーと入れ替わった場合、主審は:
- プレーを続けることを認める。
- 次にボールがアウトオブプレーになったとき、両競技者を警告する。ただし、ハーフタイム(延長戦を含む)中、試合終了から延長戦の開始まであるいはペナルティーマークからのキックが始まるまでに入れ替わった場合においては、この限りではない。
その他の反則に対して:
- 競技者は、警告される。
- プレーが停止されたときにボールがあった位置から間接フリーキックでプレーは再開される。
6. 競技者と交代要員の退場
退場を命じられた競技者は:
- チームリスト提出前に退場を命じられた場合、いかなる資格があってもチームリストに氏名を届けることができない。
- チームリストに氏名が記載された後、キックオフ前に退場を命じられた競技者は、氏名が届けられた交代要員から補充することができるが、その交代要員の補充をすることはできない。また、そのチームの交代の回数は減らされない。
- キックオフ後に退場を命じられた競技者の補充はできない。
試合開始の前後を問わず、氏名が届けられた交代要員が退場を命じられた場合、その補充はできない。
7. フィールド上の部外者
監督他、チームリストに氏名が記載されている役員(競技者または交代要員を除く)は、チーム役員である。競技者、交代要員またはチーム役員としてチームリストに氏名が記載されていない者は、外的要因とみなされる。
もしチーム役員、交代要員、交代して退いた競技者、退場を命じられた競技者または外的要因がフィールドに入った場合、主審は次の行動を取らなければならない:
- それらがプレーを妨害しているなら、プレーを停止する。
- プレーが停止した際に、その者をフィールドから退出させる。
- 適切な懲戒処置をとる。
次の者がプレーを妨害しており、プレーが停止された場合:
- チーム役員、交代要員、交代して退いた競技者または退場を命じられた競技者の場合、直接フリーキックまたはペナルティーキックによりプレーを再開する。
- 外的要因による場合、ドロップボールによってプレーを再開する。
ボールがゴールに入りそうで、その妨害が、守備側競技者がプレーするのを妨げておらず、(ボールとの接触があっても)ボールがゴールに入った場合、妨害が、攻撃側チーム によるものでなければ、得点を認める。
8. フィールド外の競技者
フィールドに復帰するため主審の承認を必要とする競技者が主審の承認なく復帰した場合、主審は:
- プレーを停止しなければならない(ただし、競技者がプレーや審判員を妨害していない場合やアドバンテージを適用できる場合、ただちに停止する必要はない)。
- 主審の承認なくフィールドに入ったことで競技者を警告しなければならない。
主審がプレーを停止した場合、プレーは次の方法で再開されなければならない:
- 妨害があった位置から直接フリーキックで再開する。
- 妨害がなかった場合、プレーが停止されたときにボールがあった位置から間接フリーキックで再開する。
競技者がプレーの動きの一部としてフィールドの境界線を越えた場合、反則を犯したとはみなされない。
9. 得点があったときにフィールド上に部外者がいた場合
得点後、プレーが再開される前に、主審が、得点があったときにフィールド上に部外者がいたことに気がついた場合:
- 主審は、部外者が次の場合、得点を認めてはならない:
- 得点したチームの競技者、交代要員、交代して退いた競技者、退場となった競技者またはチーム役員であったとき。この場合、部外者がいた位置から直接フリーキックでプレーを再開する。
- 外的要因であり、その者がプレーを妨害し、上記「フィールド上の部外者」で示すような得点の結果にならなかったとき
- 主審は、部外者が次の場合、得点を認めなければならない:
- 得点されたチームの競技者、交代要員、交代して退いた競技者、退場を命じられた競技者またはチーム役員であったとき
- 外的要因であったが、プレーを妨害していなかったとき
いずれの場合でも、主審は部外者をフィールドから退出させなければならない。
得点後、プレーが再開されたのち、主審が、得点があったときにフィールド上に部外者がいたことに気がついた場合、得点を認めなければならない。その部外者がフィールド上にいる場合、主審は次のことをしなければならない:
- プレーを停止する。
- 部外者を退出させる。
- ドロップボールまたは必要に応じてフリーキックでプレーを再開させる。
主審は、関係機関にこの事実について報告しなければならない。
10. キャプテン
チームのキャプテンは、なんら特別な地位や特権を与えられているものではないが、そのチームの行動についてある程度の責任を有している。
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