2026ワールドカップで最も印象的なフリーキックの精度と駆け引き

2026ワールドカップ北中米大会で最も印象的で感銘受けたフリーキックの場面です。
先制したものの退場で1人少ない状況から得たフリーキックで、高い壁をものともせず決めた、アメリカ代表ティルマンのゴールです。
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それまでの試合の状況
試合は2026ワールドカップ北中米大会のノックアウトステージ ラウンド32 試合81 アメリカ-ボスニア・ヘルツェゴビナです。
アメリカは先制しますが、後に悪意はないのですが相手を踏んだレッドカードで1人少ない状況でした。
80' アメリカが相手ボックス手前1mペナルティアーク左脇でFKを得ます。直接狙うには近そうです。
守るボスニア・ヘルツェゴビナ
壁はキッカーから見て左5枚+右3枚。その間はGKの視界を作って自ら立ちます。
5枚側は最も高いラデリッチが右から2番目に立ち、後は高い順の山形となる、セオリー通り。
壁足元に寝る選手は置かず、飛ばない前提のようです(実際5枚側で飛んだのは左右1枚づつのみ)。
ジャンプしなくても抑止力ある、またはその分壁やフリーマンに回したのでしょう。
5枚側はとにかく高いことが引きの映像でもわかります。
GKは5枚側を少し空けた、3枚側に寄って立ちます。5枚側は十分高いのでそこより3枚側の上を越してくる予測で備えています。
蹴るアメリカ
壁の5枚+3枚の間(規則で決められている)1m前にアメリカの選手が3人並びます。キックをGKの視界から遮る目的。またはしゃがんでそこを通すこともありえます。
かまぼこ右にフリーがいてその前は相手1人しかいません。
キッカーには2人立ち、慎重に話し合っています。ティルマンなら右足、ロビンソンなら左足で蹴る位置に立ちます。
どう蹴る?
キッカーの立場で考えてみます。
- 5枚壁の足下を通すー上記の通り飛ぶ確率が少ない。
- アメリカの3人がよけて通すーGK正面。
- ロビンソンが5枚壁の最左の上から巻いて落とすー枠左上隅で難易度高い。
- ティルマンが3枚壁の上から落とすーGKが寄っているので枠の空きが少なく、また最も予測されている。
- 右のフリーマンに横パスーそこで打ってもらうことが現実的かつ確率高そう。
解説「壁高さありますからねえ。」「この距離からだと上から落とすのは難しい。」
直接だと、落ちきれずに枠上に抜ける、または壁に当たる典型的パターンです。
実際
直接いって入りました。
私「どこ通した?壁前のアメリカ3人が身を交わしていたので、その壁間?」解説も把握していませんでした。
別角度からのスローリプレイ見たら5枚壁の上でした。それも、最も高いラデリッチ(201cm)とデミロヴィッチ(185cm)の頭同士間。
ラデリッチは飛ばず、デミロヴィッチは飛びましたが触れませんでした。
ボールは左に曲がってGKから離れていく球筋で、触りましたが止めきれませんでした。
ティルマンは蹴った後蹴り足を振り上げず、低く軸足に素早く巻き込むような蹴り方でした。
壁の作り方の考察
壁はいくら高い選手を並べても枠へのコースを全て消すことは不可能です。そこでいかに相手にプレッシャーをかけ、いかにミスを誘うか、にかかってきます。
ボスニア・ヘルツェゴビナの壁に不備があったでしょうか?狙いは枠の隅しかなくGKと壁のバランス取れた配置に思えます。
5枚壁の足元に寝る選手がいれば、壁が飛ぶプレッシャーを与えたでしょう。それで3枚壁を1枚減らすとそれはそれで横から回される可能性含めてリスクが増します。
決まった要因
左右2人立たせたこと、十分落ちたこと、スピードが弱くなかったことが決め手でしょう。
そして何より、あえて難しい位置を壁に当てずに通した精度と駆け引きが見事でした。
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初版 2026-08-14 / 最終