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死の組、死のグループとは

サッカーの記事や投稿で一部、「死の組」「死のグループ」という言葉の使われ方に違和感を感じます。

死の組の本来の意味とは、どんな場合に使われるかについてです。

「死の組」「死のグループ」使われ方

先日2022年ワールドカップ(以下W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が行われ、各チームのグループ分けが決まりました。

各記事や投稿で、明らかに「自国(日本)が勝ち上がることが厳しいから死の組」というニュアンスで使われている場合が多く見られます。

はっきり言いますが、これ、違います。

また「日本にとって」死の組という表現も見られますが、これでは死の組という意味がそもそも違ってきてしまいますし、その言葉を無理に使っている感じは否めません。普通に「厳しい組」で済むはずです。

確かに海外の記事で今大会最も「死の組」はと、日本の入ったグループEを挙げる記事も見られます。ですが他のグループを挙げる記事もそれ以上に多数あります。

他国が日本を警戒して言うならまだしも、日本人が自分で言うには無理がある気がします。以下その理由です。

W杯でのグループ分け

以降、現在のW杯を例に大まかに説明します。

グループステージ

全32チームを、1グループ4チームづつ8グループに分けるため、空の表が用意されます。

各グループ内の総当たり戦で上位2チームが次の勝ち抜きステージに進めます。この進めるチーム数を枠と言い、ここでは2です。

上記の表とは別に全チームを強い順に1から4のポットに入れ、上記の1つのグループにポット1~4が入るように割り当てます。それが全グループ同様なので基本的には1つのグループに強豪チームが集中しないようになります。

ポット4のチームから見たら同一グループ内に自分達より強いチームが3チーム、ポット3のチームから見ても2チームあります。

むろん波乱などはありますがポット4や3のチームは順当な予想順位からしたら枠外なのです。これらのチームから見て死の組と言っていたら、過去含めて全ての大会、ほぼ全てのグループが死の組になってしまいます。

ちなみに日本は、前回2018年ロシア大会ではポット4、今回2022年カタール大会ではポット3でした。

1グループに枠を超える強豪チーム

さて、たまにポット3(や4)にも強豪チームが入り、1グループに強豪チームが3つ(4つ)入ってしまうことがあります。強豪チームとは例えば、優勝経験チーム、過去多くの場合でポット2以上、次の勝ち抜きステージに進む場合が多いチームなどです。

するとグループ内の強豪1チームが確実にグループステージ敗退が決まってしまいます。これが本来の「死の組」「死のグループ」の意味です。

1つの大会に死の組が必ず存在することでもなく、まれに複数の場合もあります。

ちなみに日本の勝ち抜きステージに進む割合は1998年から現在まで5分5分です。勝ち抜きステージ常連とまでは言わず、それに近い実力を多くの大会で実績上げるまではまだまだと言えるのではないでしょうか。

死の組の本来の意味

その定義はなく、それを決める意味もないでしょうが、言葉の使い方やニュアンスとして、

死の組とは、優勝経験チーム、過去多くの場合でポット2以上、次の勝ち抜きステージに進む場合が多いチーム、を対象に言うもの。かつ、それらのチームが同一グループに進出枠を超えた数が入ったグループを差すと言っていいでしょう。

上記はW杯を例に説明しましたが、クラブ対抗や地方など下のカテゴリーまであらゆる大会でも意味としては同じです。

これらを十分理解した上で、過去の実績例を踏まえた上で、どこが死の組かと議論することはありだと思います。

日本の今後と期待

もし日本がグループステージで敗退したときに「死の組だったから」などと使われるのは問題外です。

最後に、日本もポット2以上に入る実力を備え、本当の意味で「死の組に入った!」と言える日が来ると願います。個人的には日本についてはその日までこの言葉をとっておきたいと思います。

ポットなどの詳しい意味や仕組みは下記の当サイト関連記事をご覧願います。

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